ETF、米国株投資の新しい運用方法とは。多角的なサービスによる資産運用を解説
2025.01.09資産運用において、リスク分散は資産を効果的に成長させるための重要な要素です。複数の商品を組み合わせることで、リスクを抑えつつ安定したリターンを狙えます。とくに、ETF(上場投資信託)や米国株のような成長性の高い投資商品と、リスクを抑えた安定的な商品を組み合わせることで、バランスの取れたポートフォリオを構築できるといえるでしょう。
本記事では、ETFや米国株の特徴を活かしつつ、リスクを分散し、固定利回りのPoolを含めた資産運用戦略についてみていきましょう。
多様な投資商品の併用によるリスク分散は資産成長につながる
リスク分散(分散投資)は、異なる種類の投資商品や市場に資金を配分することを意味します。特定の商品や市場が不調になった場合でも、ポートフォリオ全体のリスクを軽減するという戦略です。異なる商品や市場は必ずしも同じタイミングで変動するわけではないため、分散することでリスクを軽減し、リターンを安定させられます。
たとえば、株式市場が下落した場合、債券市場や不動産市場は大きな影響を受けるケースは少ないといえるでしょう。そのため、次のようなメリットがあり、全体的な損失を減らすことが可能です。
- リスクの低減:個々の資産クラスや市場の変動に伴うリスクを軽減。
- 安定したリターン:さまざまな市場に投資することで、ポートフォリオ全体の成長を安定化。
- 市場変動に強い:特定の市場や経済状況に依存しないため、リスクを分散させ、持続的な成長を目指す。
分散投資の選択肢としてETFと米国株について知ろう
ここでは、ETFと米国株の特徴やメリットについてみていきましょう。ETF(上場投資信託)と米国株は、多くの投資家に選ばれている選択肢といえます。ETFは、複数の銘柄に分散投資することでリスクを抑えつつ、市場全体の成長を取り込むことができ、米国株は高成長企業への直接投資が可能です。
ETFはリスク分散と市場全体への投資が可能
ETF(上場投資信託)は、さまざまな資産に分散投資できる金融商品です。株式や債券など複数の資産に分散投資でき、個別銘柄に対するリスクを軽減する手段となります。特に、投資家が広範な市場の成長を享受したい場合、ETFは有効な選択です。
たとえば、S&P500連動型ETFは、アメリカを代表する500の企業に投資する商品です。米国市場全体の成長に期待したい場合に適しています。また、セクター別ETFは、テクノロジーセクターやヘルスケアセクターなどに焦点を当てており、特定の業界が成長している時期に投資を行いリターンを最大化します。
特定の株価指数に連動するタイプが多く、少額からでも投資可能です。通常の投資信託と比較した場合、次のような違いがあります。
比較項目 | 投資信託(ミューチュアルファンド) | ETF(上場投資信託) |
---|---|---|
取引方法 | 1日1回、基準価額で取引 | 株式のように市場でリアルタイム取引 |
手数料 | 販売手数料や運用管理費がかかる | 証券会社の取引手数料(一般的に低コスト) |
運用手数料 | 高い場合が多い | 一般的に低コスト |
最低投資額 | 少額から可能(1,000円〜) | 1株単位(ETFの価格による) |
運用方法 | アクティブ運用とインデックス運用の両方がある | 主にインデックス運用、一部アクティブ運用もある |
取引時間 | 1日1回(取引終了後に処理) | 株式市場の取引時間中はリアルタイムで売買可能 |
適した投資家 | 長期投資向け、少額から積立可能 | 短期・長期投資の両方に対応、タイミングを見て取引可能 |
ETFのメリットをまとめると次のようになります。
- 分散投資:1つのETFで複数の銘柄に分散して投資できるため、リスクが分散される。
- 低コストでの運用:一般的に管理費が低いため、長期的に費用を抑えつつ資産形成が可能。
- 流動性:株式市場で取引できるため、必要に応じて売買が可能。
米国株は成長に期待しやすい投資対象
米国株は、世界最大の経済力を持つ米国市場の企業に投資する手段の1つです。米国には、AppleやAmazon、Google(Alphabet)といった多くのグローバル企業や革新的なテクノロジー企業が集まっているため、長期的な成長を期待できる投資対象の1つです。
たとえば、新興企業や成長途上にある企業への投資は、リスクは高いものの、成功すれば大きなリターンを得られる可能性があります。また、米国株は配当金を支払う企業が多く、安定した収益を生み出す企業に投資した場合には、成長とともに定期的なインカムゲイン(配当)も期待できます。日本株との違いは、以下のとおりです。
比較項目 | 日本株 | 米国株 |
---|---|---|
取引時間 | 9:00〜15:30 | 日本時間で23:30~翌6:00(夏時間22:30~翌5:00) |
為替リスク | 円建てで為替リスクがない | 米ドル建てで為替リスクが存在する |
配当金 | 配当利回りが高い企業が多い | 配当金支払い企業も多いが、成長株は少ない |
向いている投資家 | 安定した配当を求める中長期投資家 | 高成長やリターンを狙う積極的な投資家 |
米国株投資のメリットは次のようになります。
- 高成長性:米国は成長著しい企業が集まる市場であり、特にテクノロジー分野における成長が期待できる。
- 多様な投資対象:米国市場には、テクノロジー、医療、金融など多様なセクターの企業が存在し、選択肢が多い。
米国株とETFへの投資ならBloomoも選択肢となる
Bloomoはブルーモ証券株式会社が提供している、米国株やETFを少額から取引できる投資アプリです。ユーザーは目標ポートフォリオを設定し、自動的にポートフォリオに基づいて資産配分を調整できます。口座に入金すれば、自分で選んだ複数の米国株・ETFに対して両替、買い付けができます。
著名な投資家や他のユーザーのポートフォリオをコピーできるため、投資経験が浅い初心者だけでなく、ポートフォリオを再構成したい上級者も活用可能です。
Bloomoのメリットは以下のようになります。また、基本的に少額での投資が可能であるものの、初期投資額は10万円となっているため、ある程度計画性を持って資金を貯めることも必要です。
- 0.0001株単位での投資 Bloomoでは0.0001株単位での取引が可能です。これは、米国株に投資したいけれど、高価格の個別株に手が届かない場合にはメリットといえます。たとえば、資金が限られている若年層や初心者でも、多様な成長企業に少額から分散投資可能です。
- 自動リバランス機能 ポートフォリオの資産配分が設定した目標からずれた場合、自動的に資産を売買し、元のバランスに戻せます。時間がない投資家や常に市場をチェックして最適なタイミングで資産調整することが難しい投資家にメリットがある機能です。とくに、非効率な売買や感情的な視点からの取引を排除できるため、冷静な視点での資産運用にも期待できます。
他の投資商品と併用するのならPoolが選択肢に入る
株式会社カンムが提供するPoolは、年利2%※の固定利回りで資産を増やす投資とクレジットカードが一体となったサービスです。クレジットカード利用では、1%がキャッシュバックされ、その資金を投資に回すことも可能です。
また、固定利回り2%※の投資商品という性質があるため、従来の株式や債券投資と組み合わせて運用できます。とくに、以下のようなニーズがある場合は、活用しやすいといえます。
- 債権や投資信託など比較的リスクが低い投資商品を運用したい
- 高リスクの投資商品と併用したい
- 投資した金額をショッピングにも使用したい
Poolのメリット
ここでは、Poolを活用するメリットについて解説します。
- 値動きがない:Poolの最大のメリットは、市場のボラティリティ(変動)に左右されない点です。年利2%の固定利回りで運用されるため、株式市場や為替市場の急激な変動に影響されることなく、安定したリターンが期待できます。リスクを避けたい投資家や市場の動向を常にチェックする時間がない人に向いているといえます。
- 簡単に始められる:特別な投資知識がなくても、スマートフォンからすぐに登録できます。また、最低投資額も1,000円からと低いため、まとまった資金がなくても気軽に始められます。
- 他の金融商品と併用しやすい:固定利回り2%※で運用できるため、他の金融商品を選択する際に柔軟に併用可能です。たとえば、米国株式やETF、債券、REIT(不動産投資信託)など、さまざまな商品と組み合わせることで、リスク許容度に応じた最適なバランスを取りやすくなります。また、短期運用が可能であり、長期間資金が固定されることもないため、流動性も担保できます。
ETF、米国株の併用によるポートフォリオ構築事例
ここでは、具体的な資産配分や投資のポイントについて解説します。ETFと米国株を併用することで、リスクを抑えつつ高いリターンを狙えるバランスの取れたポートフォリオを構築することが可能です。
1. 成長志向型ポートフォリオ
成長ポテンシャルの高い資産を中心にリスクを取りながらリターンを最大化することを目指すポートフォリオです。米国株や日本株、REITを組み合わせることで、市場の成長に期待できます。
- 米国株 45%
- ETF 20%
- 新興市場株 10%
- 日本株 10%
- Pool 5%
- REIT 10%
2. 安定志向型ポートフォリオ
安定志向型ポートフォリオは、リスクを抑えながら、長期的に安定した収益を得ることを目的としています。主にリスクの低い資産を中心に構築され、株式市場や他の変動性の高い投資商品の影響を受けにくい構成です。
- Pool 25%
- ETF 25%
- 債券 25%
- 米国株 5%
- REIT 20%
まとめ
ETFや米国株、Poolといった多様な投資商品の併用は、リスクの分散につながることから、安定したリターンを得るために有効な戦略です。ETFは市場全体や特定のセクターに投資することで分散効果を高め、米国株は高成長が期待できる個別企業に直接投資できる魅力を持っています。
さまざまな金融商品を組み合わせることで、リスク管理をしつつ、バランスの取れたポートフォリオを構築できます。