リスクとリターンで投資手段を選ぼう! Poolと定期預金を徹底比較

2024.10.08

資産運用を始める場合、「どの金融商品を選ぶべきか?」という点で迷うケースは多いでしょう。とくに、短期・中期の運用を検討している方であれば、カンムが提供する「Pool」と金融機関の「定期預金」はよく比較される選択肢です。

しかし、特徴やメリット、リスクが具体的にわからないというケースも予想されます。投資商品は自分のライフスタイルや運用目標に合わせて適切な商品を選ぶことが重要です。

本記事では、Poolと定期預金の違いについてふれたうえで、それぞれの特徴やメリット・デメリット、判断するためのポイントについてみていきましょう。

Poolとは?

ここでは、「Pool」について詳しく解説します。手持ちの資金を効率的に運用しつつ、支払いに利用することができるため、資産形成と日常生活を両立させたい場合に向いています。

Poolの基本情報

株式会社カンムが提供する「Pool」は、固定利回りの投資とクレジットカードが一体となったサービスです。 利用者はスマートフォンアプリを通じて残高をチャージし、ショッピングや投資ができます。

チャージした資金を運用することでリターンが期待できる仕組みを採用しており、投資期間が2ヶ月であるため、流動性が高い点が特徴です。

Poolの特徴

Poolの特徴を簡潔にまとめると、次のようになります。

  • 流動性:投資した資金を拘束する期間が短くショッピングに使用できるため、流動性が高い。日常の支払いをしながら資産運用ができる。
  • リターン:投資すると固定利回りで年利2%※1のリターンが期待でき、クレジットカード決済をすれば1%のキャッシュバックが付与される。
  • 手数料:投資運用上の手数料はない。入金時には利用する金融機関で定められた振込手数料が掛かる場合がある。また任意で発行するリアルカードには980円の手数料が掛かる。
※1 税引前の数字。運用成果を保証するものではありません。

Poolの活用事例

短期間で資金を運用したい場合や予期しない出費に備えたいとき、中・長期投資で資金を動かせないときの投資手段として活用できます。たとえば、日々の買い物や公共料金の支払いを資金を拘束せずに行いつつ、同時に資産を運用したい場合に向いています。

定期預金とは?

ここでは、定期預金の基本的な仕組みや特徴について解説します。定期預金は、預金保険制度により元本が1,000万円まで保証され、事前に決められた利率で着実に利息を得ることができる金融商品です。

定期預金の基本情報

定期預金は、金融機関に一定期間資金を預け、その期間が終わった段階で、元本と決まった利息が得られる金融商品です。預けた資金は保管され、元本が保証されているため、リスクを抑えながら確実にお金を増やしたい場合に適しています。

定期預金は、あらかじめ決められた利率で利息が支払われるため、計画的な貯蓄を進めたい場合にも向いています。

定期預金の特徴

定期預金の特徴は以下のとおりです。

  • 安全性:元本が1,000万円まで保証される。リスクを最小限に抑えたい、 運用する金額が大きいといった場合に適している
  • 利息:契約時に決められた固定利率で利息を得られる。普通預金より高い利息が得られる場合が多い。
  • 資金拘束:定期預金に預けた資金は、満期まで引き出せない。仮に、早期解約した場合は、利息が減額されたり、手数料が発生したりする。そのため、資金の流動性は低い。

定期預金の活用事例

定期預金は、次のようなケースであれば有効に活用できるでしょう。

  • 将来的に大きな出費が予想される住宅購入の頭金や子供の大学進学費用を計画的に貯めたい場合など。元本が保証されている範囲では、途中でお金が減る心配がない。
  • 定年後の生活費や医療費など、老後に必要な資金を安全に増やしたいとき。退職金の一部を定期預金に預けることで、安定した利息収入を得る方法も検討できる。

知っておきたい定期預金の違い

金融機関によって提供される定期預金は、金利や預入期間、解約条件などが異なります。ここでは、定期預金の比較ポイントについて詳しくみていきます。

金利の違い

定期預金は、次のように選択する金融機関によって金利が異なる点は知っておきましょう。金利は、選択する期間や商品によって異なるものの、傾向を知っておくことが重要です。

  • 金融機関A(メガバンクなど): 定期預金の金利は6ヶ月までだと0.125%程度が目安で、低く設定されている。安全性が高いものの、リターンがほとんど期待できない。
  • 金融機関B(地方銀行や信用金庫など):定期預金の金利が0.1%以上で設定されているケースが多い・地域に根ざしたサービスを提供しており、預金者を増やすために高い金利を設定している。
  • 金融機関C(ネット銀行など): 定期預金の金利は0.2%程度が目安となっている。ネット銀行は店舗を持たないため、コストを抑えられ、浮いたコストを預金金利に反映させている。競争力がある点も特徴。

預入期間の違いと選び方

定期預金は、預ける期間に応じて利率が変わり、それぞれの期間には特有のメリットとデメリットがあります。預入期間は主に「短期」「中期」「長期」の3つに分かれるため、投資目的や資金の使用計画に合わせて選択しましょう。

短期預入(数ヶ月〜1年)

短期間で資金を預ける場合、一般的に利率は低めです。たとえば、3ヶ月預入の定期預金の場合、0.125%程度の金利で提供されているケースも多いといえるでしょう。短期の定期預金は、安全に資金を運用しながら、必要なときにすぐ引き出せる流動性の高さがメリットの1つといえます。

短期預入がおすすめできるのは、近い将来に予定している出費(例: 旅行や車の購入など)のために、一時的に資金を安全に保管しておきたい場合です。また、金利が今後上昇する可能性があると予測される場合は、一度短期で預けて、満期後により高い金利で再預入するという戦略も立てられます。

中期預入(1〜5年)

中期の定期預金は、短期よりも高めの利率が提供される傾向です。たとえば、2年の定期預金であれば、金利0.1%程度で設定されているケースも多くなってきます。

中期預入は、1〜3年後に予定されている大きな支出(例: 結婚資金、子供の教育費など)に備えて、リスクを取らずに資産を増やしたい場合に適しているといえるでしょう。また、定期預金の利率が比較的安定している期間中に、中期の預入を選ぶ方法もあります。

長期預入(5年以上)

長期の定期預金では、より高い利率が設定されます。たとえば、5年の定期預金に対して、0.2%の金利を提供している場合もあるでしょう。長期預入では、利息が高くなるものの、資金が長期間拘束されるため、流動性は低いといえます。

長期預入は、特定の目的があり、その資金を長期間引き出す予定がない場合(例: 老後の生活資金、子供の大学進学費用など)に適しています。金利が低いときに長期で固定することで、将来的な金利変動の影響を避けることも可能です。ただし、急に資金が必要になった場合には、早期解約のペナルティや減額された利息を検討する必要があります。

預入期間の選び方

預入期間を選ぶ際には、次の項目を考慮しましょう。

  • 資金の使用予定: いつ、何にその資金を使う予定があるのかを明確する。たとえば、2年後に新車を購入する予定がある場合、2年の中期定期預金が適している。
  • 金利の動向:現在の金利と将来の金利動向を見据えて、どの期間が最も有利かを考える。短期預入で金利の上昇を待つか、長期で高い利率を確保するのかといった判断がと割れる。
  • 流動性のニーズ:資金をいつでも引き出せる必要があるのか、それともしばらくの間固定しても問題ないのかを考慮する。流動性を重視するなら短期預入、安定した利息を重視するなら中期〜長期の預入が選択肢となる。

Poolと定期預金の比較

Poolと定期預金は、どちらも資産運用の手段として利用できます。しかし、その特徴や利便性には大きな違いがあります。

ここでは、Poolと定期預金のリスクとリターンや流動性、手数料、投資目的といった4つのポイントから詳しくみていきましょう。

リスクとリターン

まずは、リスクとリターンを比較すると、次のようになります。

  • Pool:資産運用とクレジットカード決済を組み合わせたサービス。チャージした資金を運用し、運用に応じたリターンが期待できる。元本の保証はないものの、2024年8月時点では元本割れは発生しておらず※1、リスクを抑えながらも銀行預金よりも高いリターンを期待できる。 リスクを抑えつつ、資金を効率的に運用したい方に適している。期待利回りは年利2%※2

  • 定期預金:定期預金は、元本が1,000万円まで保証されているため、リスクが低い。リターンは固定されており、高い利回りは期待できないものの、確実に資産を増やすことができる。 リスクを避けて、安定したリターンを得たい方に向いている。金利は0.1%から0.2%前後。

※1 2024年8月末時点で運用が終了したPoolの全25ファンドで、運用終了時点のお客様の出資持分を全額返還および予定分配金額をお支払いできる状態となっています。 ※2 税引前の数字。運用成果を保証するものではありません。

流動性

次に、Poolと定期預金の流動性を比較すると次のようになります。

  • Pool:高い流動性がある。チャージした資金は、いつでも日常の支払いに利用できるため、資金の拘束がなく、必要なときにすぐに使える。また、クレジットカード代替としても利用できるため、資金を効率的に管理できる。

  • 定期預金: 定期預金は、資金を一定期間拘束するため、流動性が低くなる。預入期間中に資金を引き出すことができない。仮に、早期解約を行った場合には、利息が減額されたり、ペナルティが発生することもある。短期間で資金が必要になる可能性がある場合は、計画的に利用する必要がある。

手数料

そして、Poolと定期預金を比較すると次のようになります。

  • Pool:投資における手数料は発生しない。入金時には利用する金融機関で定められた振込手数料が掛かる場合がある。

  • 定期預金:手数料が発生しない。ただし、早期解約を行うと、利息が減額されたり、場合によっては手数料がかかるケースもある。長期の定期預金では解約条件をよく確認しなければならない。

投資目的

また、Poolと定期預金を、投資目的ごとに比較すると次のようになります。

  • Pool:日常的に支払いをしながら、同時に資産運用を行いたい方の選択肢になる。資金をすぐに引き出すのではなく、日々の生活の中で効率的に資産を増やしたいというニーズに応えるサービス。リスクを抑えつつ、柔軟な資金管理がしたいという場合にも適している。

  • 定期預金:定期預金は、中期・長期的に資産を保全しつつ、計画的に貯蓄を増やしたい方の選択肢になる。大きなリスクを取らずに、確実に資産を増やしていくための手段として優れている。将来の特定の支出に備えて、安全に資産を運用したい場合にも適している。

どちらが自分に合っているか?

最後に、Poolと定期預金の選択のポイントについてみていきましょう。

  • 資産運用の目的: 日常の支払いを通じて資産を運用し、流動性を重視する場合はPoolが適している。リスクを避けつつ確実に資産を増やしたい場合には、定期預金が適している。
  • リスク許容度: リスクを抑えて安定したリターンを目指したい場合はPool、元本保証を求める場合は定期預金が適している。
  • 流動性ニーズ: 資金をいつでも利用可能にしておきたい場合はPool。資金をしばらく固定しても問題がない場合は定期預金が選択肢になる

まとめ

Poolは、日常の支払いと資産運用を両立させたい方に適しており、流動性が高く柔軟な資金管理が可能です。一方、定期預金は、リスクを避けつつ確実に資産を増やしたい方に向いており、元本保証が魅力です。

Poolは短期・中期の運用に優れ、定期預金は中・長期的な資産保全に適しています。目的に応じて、リスク許容度や流動性のニーズを考慮して選択しましょう。

※ Poolの投資は預貯金と商品性が異なることを事前にご確認ください。

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